投稿者「山岡直明」のアーカイブ

2019年 新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。

組合員のみなさん、地域の仲間のみなさん、2019年、新たな闘いの年が明けました。

全国一般福岡地本及び地域支部の運動に、物心両面で、ご支援、ご協力いただいています全てのみなさんに心から御礼申し上げます。

私たち全国一般は、福岡県の中小労働者の生活と権利を守る砦として、今年も精一杯奮闘し、組織を尚一層強く大きくして行くため頑張り抜きたいと思います。

さて、昨年は安倍私利私欲政権のもと、働き方関連法や、外国人労働者の受け入れを拡大する入管法改正などで明け暮れました。

これらは、今年4月以降、順次施行されます。4月7日には統一地方選挙、夏には参院選があります。

与党が衆・参ともに3分の2の議席を占める状況を変え、命と暮らし、民主主義を守る

政治に本当に変えなければなりません。

残業の上限規制も4月より始まります。本来、残業は例外です。8時間働けば暮らせる働き方への一歩として、生活時間を確保する36協定が求められます。

高度プロフェッショナル制度も同時の施行です。これは、残業代ゼロで働かせ放題にできる制度です。全国一般をはじめ、全ての労働組合は、制度導入を拒否するよう呼びかけています。

非正規労働者の手当や福利厚生を改善する改正法の施行は2020年以降ですが、今春闘の重要課題の一つです。法の趣旨は非正規労働者の処遇改善です。正社員の労働条件を

切り下げるのではなく、人件費の原資を増やし底上げすることが必要且つ重要です。

外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管法も4月施行です。「人身売買」と国際社会から酷評される技能実習制度は温存され、新たな在留資格も同様の懸念が拭えません。

違法解雇でも一定の金を支払えば労働者を辞めさせられる「解雇の金銭解決制」導入論議が加速しています。過重労働が深刻な裁量労働制の営業職への拡大も、法改正を視野に実態調査が行われようとしています。

今年で、連合のベア春闘は6年目に突入しますが、企業のため込み利益である内部留保は過去最高を更新する一方で、実質賃金は下がり、可処分所得は増えていません。さらに暮らしに打撃を与え景気を冷え込ませる消費増税が10月に予定されています。

最低賃金は東京、神奈川などで時給千円を超える見込みですが、福岡では814円、生活は到底できません。政府自らや地方自治体の首長までもが最賃引き上げについに声を上げているのが現況です。

国際労働機関(ILO)の総会(6月)では暴力とハラスメントの根絶を目指す条約が採択される見通しです。国内ではパワハラ防止の法改正も焦点です。

政府は来年度予算で社会保障の自然増分を抑制する一方で、米国から最新鋭戦闘機F35の100機購入を検討するなど軍事費を急増させています。近隣諸国との関係も改善どころか泥沼の様相を呈しています。

安倍首相が個人的な執念を燃やす「憲法改正」は、国民、世論の批判が強く、国会への説明もできませんでした。しかし、参院選で与党が勝てば、改憲手続きを進めるのは必至です。

政府の暴走を止めるのが憲法の役割です。うそ、ごまかし、国会無視の安倍政権が憲法を変えれば民主主義はさらに破壊されるでしょう。政権与党の改憲勢力が3分の2の議席を占める状況を変えなければなりません。

命と暮らしを大切にする政治へ、日本社会は大きな分岐点に立たされているといえます。

全国一般福岡地本は、地方から政治を変えるため、統一地方選挙に、北九州市門司区に南川健一組合員、直方市に澄田和昭組合員、大牟田市に佐藤扶美組合員、みやこ町に柿野義直組合員が立候補します。

全ての組合員の当選に向け頑張り抜きましょう。

全国一般福岡地本は、多くの職場で一人で加盟して分会を立ち上げ、多数派を目指して頑張っている約150の分会があります。

闘わなければ、中小企業で働く私たちの生活や権利、健康や家族との時間、絆などは絶対に守れません。

今、不当な攻撃や職場の劣悪な条件改善に向け歯を食いしばり闘っている組合員のみなさん、新年にあたり、闘いに自信と確信を持って、自らの信念を貫き通し、必ず勝利しましょう。

経営者は、自社の労働争議ほど嫌なことはありません。それが一人であってもです。あなたの闘いとその信念は正しいし、あなたの闘いは周りの労働者に大きな勇気を発信し続けています。労働者の立場で闘い続け、信念を貫き通せば、あなたの闘いの輪は広がっていき、必ず闘争勝利つながります。

私たちの闘いは、裁判では負けるような事案でも解雇撤回、勝利解決できています。それが真の労働組合、労働運動の姿だと考えます。

組合員のみなさん、今年も通常の組合活動である「19春闘」、「一時金闘争」、「労働条件改善の闘い」も頑張りましょう。

一部組合役員だけでの団交で進めるのではなく、全組合員、そして未組織の労働者とも連携した運動を作りましょう。

常に多数派、集団的労使関係の構築を粘り強く目指していくことが労働条件の改善に必ずつながります。

最後に、組織の強化、拡大には1人ひとりが全力投球をしていきましょう。1人が、ひとりの仲間を増やすだけで、組織は倍増します。福岡地本3000名体制、そして、1万名組合員という福岡県で最も大きな労働組合を実現しようではありませんか。

今年も、我々、全国一般労組は、全ての闘いの先頭に立ち、労働者の生活と権利、平和と民主主義を守るため頑張り抜きましょう。

新年が、地本、各支部、各分会にとって良い年でありますように、また、組合員、家族の皆さんにとっても素晴しい年でありますよう心から祈念いたしまして、年頭の挨拶とします。

ブラック企業撲滅キャンペーン、争議分会支援連帯行動を行う!

1月15日は、早朝9時から夕方17時まで、北九州市、福智町など県下各地でブラック企業撲滅キャンペーンを行った。

同時に、新年争議分会支援連帯行動として、全国一般北九州支部岡野バルブ製造分会(定年再雇用拒否・最高裁・福岡高裁一部勝訴)、同九州惣菜分会(定年再雇用拒否・福岡高裁一部勝訴、最高裁上告中)、同九水運輸商事分会(パートの通勤手当差別支給・賃金カット不払い訴訟中)、筑豊支部方城療育園分会(不当配転・賃金減額無効訴訟中)への激励、社前抗議行動、地域でのビラ配布、ニュースカー抗議教宣行動を行った。

当日は、平日にもかかわらず、全国一般北九州支部、全国一般ユニオン支部、全国一般筑豊支部の組合員が駆けつけた。
初めてニュースカー2台での教宣行動は、参加者が定員16名を超え、上回った組合員は今月引き続き取り組まれる次回行動への参加とした。

2社が警察を呼んだが、ブラック企業への厳しい糾弾・抗議、そして地域でのブラック企業撲滅キャンペーンはすべて貫徹された。

終日参加された組合員のみなさん、ありがとうございました。全ての争議勝利解決に向け、引き続き頑張り抜きましょう。

新年旗開きのご案内

自治労・全国一般福岡地方労働組合は、1月20日18時より、北九州市小倉北区真鶴1-5-15北九州総合労働会館4階で「新年旗開き」を開催します。
今年も、地方本部と北九州支部、ユニオン支部との合同での開催となります。全国一般の旗開きは、参加された全てのみなさんから自己紹介や新年の決意を語っていただきます
組合員はもちろんのこと、地域の仲間のみなさん、他の労組の皆さんなど、こぞってのご参加をよろしくお願いいたします。

 

新年の労働相談について

1月になると、年末まで我慢して働き、わずかな賞与をもらって、悪どい会社に退職届をたたきつけて退職する労働者が増えます。
その気持ちはわかりますが、その前に、電話を一本かけてください。
不払い残業代や休日出勤手当はないのか、年休は取れたのか、仕事が原因の病気にかかってはいないか、イジメ、セクハラ、パワハラはなかったか、本当に自己都合退職でいいのか、退職金は支払われるのかなど、退職届を出す前に解決すべき問題は必ずあります。

NPO労働相談センター福岡(理事長 服部弘昭弁護士)と自治労・全国一般福岡地方労組は、共同で1月4日から1月31日の間、月曜から金曜の9時から17時まで、県下6カ所で、職場でのイジメ、パワハラ、セクハラ、残業代不払い、年休なし、賃金切り下げ、解雇、労働組合結成などの労働相談を受け付けます。
秘密厳守、相談無料です。お気軽にお電話ください。
尚、下記相談事務所では、平日の17時以降、土日でも事前の予約をすれば無料相談を受け付けます。

◆北九州地区 北九州市小倉北区真鶴1丁目5-15 真鶴会館内(NPO労働相談センター福岡・自治労全国一般福岡地方本部)
TEL: 093-592-3113
緊急時相談先 090-9657-8693

◆福岡地区福岡市中央区大手門3-3-16 やよいビル205号 (NPO労働相談センター福岡・自治労全国一般福岡支部)
TEL: 092-761-4856

◆筑後地区久留米市篠山町3丁目168 (NPO労働相談センター福岡・自治労全国一般筑後支部)労働会館内
TEL: 0942-33-7200

◆筑豊地区直方市殿町7丁目48 直方市労働会館3F(NPO労働相談センター福岡・自治労全国一般筑豊支部)
TEL: 0949-28-1075

◆福岡県北九州市小倉北区真鶴1-7-7
(NPO労働相談センター福岡・自治労全国一般ユニオン支部)
TEL.093-562-5710

◆大牟田市有明町2丁目2-11(NPO労働相談センター福岡・自治労全国一般大牟田支部)
TEL: 0942-33-7200

新年のご挨拶

組合員のみなさん、地域の仲間のみなさん、2018年、新たな闘いの年が明けました。

全国一般福岡地本及び地域支部の運動に、物心両面で、ご支援、ご協力いただいています全てのみなさんに心から御礼申し上げます。

私たち全国一般は、福岡県の中小労働者の生活と権利を守る砦として、今年も精一杯奮闘し、組織を尚一層強く大きくして行くため頑張り抜きます。

まだ全国一般に加盟していないみなさん、「うちには労働組合に入るようなヤツはいない」、「うちの組合は闘わないダメな組合だ」、「職場のヤツは誰も組合に関心がない」、などと嘆いてばかりでは何も変わりません。

あなた自身は、声を出し、あきらめずに仲間に訴え続けていますか、社長や管理職などに声を出し、自らの意見を主張したり抗議ができていますか、そして、一人でも闘いに立ち上がっていますか、闘うこと、真の労働組合を結成すること、運動を前進させるには、常に最初は1人の頑張りから始まるものです。まず、あなたの真剣な頑張りから職場や社会の変革につなげて行きましょう。

全国一般には、一人で加盟して立ち上がり、職場の多数派を占め頑張っている分会は沢山あります。闘わなければ、あなたの生活と権利、あなたの健康や家族との時間、絆などは絶対に守れません。

今、不当な攻撃や職場の劣悪な条件改善に向け歯を食いしばり闘っている組合員のみなさん。新年にあたり、闘いに自信と確信を持って、自らの信念を貫き通し、必ず勝利しましょう。

経営者は、自社の労働争議ほど嫌なことはありません。それが一人であってでもです。あなたの闘いとその信念は正しいし、あなたの闘いは周りの労働者に大きな勇気を発信し続けています。裁判で不当判決が出ようとも、労働者の立場で闘い続け、信念を貫き通せば、あなたの闘いの輪は広がっていき、必ず闘争勝利つながります。

全国一般の闘いは、裁判では負けるような事案でも解雇撤回、勝利解決できています。それが真の労働組合、労働運動の姿だと考えます。決して、闘っても勝てないなどと諦めないでください。ブレないでください。まさに、闘わない者に勝利なし、です。

組合員のみなさん、通常の組合活動の「18春闘」、「一時金闘争」、「労働条件改善の闘い」も頑張りましょう。闘いの前進の枢要は、一部組合役員だけでの団交で進めるのではなく、全組合員、そして未組織の労働者とも連携した運動を作れるかどうかです。常に多数派、集団的労使関係の構築を粘り強く目指していくことが労働条件の改善に必ずつながります。

組合員のみなさん、今年は職場闘争とあわせて、政治闘争にも特に力を傾注しなければなりません。

安倍政権は、昨年の衆院選の結果、ついに憲法改悪までも具体的に進めようとしています。戦争ができる国づくりは信じられないスピードで押し進められています。残業代ゼロ法案や裁量労働制の拡大など、労働法制も改悪しようとしています。今年5月の国会が山場になります。我々自身の問題であり、我々は決して傍観者になっていてはだめです。1人ひとりが声を上げ、署名を拡げ、抗議行動の場に足を運びましょう。

2018年は、5年有期雇用からの無期雇用転換と派遣期間3年を理由とした解雇、雇い止めが多発する大変な年となります。

我々、全国一般労組は、全ての闘いの先頭に立ち、労働者の生活と権利、平和と民主主義を守るため頑張り抜きましょう。

今年も地本、支部、分会にとって良い年でありますように、また、組合員、家族の皆さんにとっても素晴しい年でありますよう祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせて頂きます。

今年も全国一般労働組合福岡地方本部、各支部を、何卒よろしくお願い申し上げます。

全国一般労働組合福岡地方本部
執行委員長 山岡 直明