《満額回答獲得へ決意固め、基幹労連が決起集会!》
北九州地域をはじめ、福岡県下の賃上げ水準に多大な影響がある鉄鋼、造船・総合重工、非鉄金属、建設の労組でつくる基幹労連は、3月1日、中央春闘総決起集会を都内で開いた。
会場は、青い鉢巻を締めた組合員の熱気に包まれ、「要求通りの回答を最後の最後まで一致団結して頑張ろう」と気勢を上げた。
津村正男委員長は、2月28日までに、289組合中213組合が要求し、定期昇給を除く賃金改善(ベア)の要求平均額が1万9139円となったことを報告した。そのうえで「結成以来最高水準だ。5ケタの要求は高いと受けとめられるかもしれないが、日本全体で物価上昇を上回る賃金改善を行い、内需主導型の好循環経済に転換させていく好機であり、全ての働く者に波及させなければならない」と強調した。
大同特殊鋼労組の宮本明中央戦術委員は、若手・中堅の離職が相次ぐなど生産現場は慢性的な人手不足に悩まされている現状を報告。課題解決に向けて、基幹労連の特殊鋼部会では、半数を超える組合が2万1千円以上の賃金改善要求を掲げたと述べ、「誇りを持って働き続けられる労働条件をめざして、満額にこだわり、最後の最後まで交渉にいどむ決意だ」と力を込めた。
鉄鋼大手は、ベアで30,000円の要求をしており、これまでは鉄鋼大手の関連企業、下請け企業等は、鉄鋼大手の7〜8割の賃上げをしてきた。鉄鋼大手が関連企業や下請けの単価を大幅に改定し、関連・下請け企業も大幅賃上げを行うかが注目されている。
鉄鋼業は、事業所数約は4千(従業員4人以上)、従業員数約22万3,500人で自動車製造業、産業機械、情報通信機器産業などの基盤となる産業だ。